2021.02.24
姿勢を見つめ直し春のウォーキングをもっと楽しみませんか。
「もっと姿勢を良くしたい」そう思うことはありませんか?
春は入学式や入社式、挨拶まわりなど、きちんとしたシーンや初めての人に会う機会が増える季節。自然と相手の佇まいや立ち居振る舞いに目が行くものです。またオンライン化が進み座り時間が長く姿勢が悪いかも・・と感じる人も多いはず。もし姿勢をもっと良くしたいと思ったら、まずその「座り姿勢」を見つめ直してみませんか。
実は人生への影響大!座り姿勢がすべてのキモ
良い姿勢のキモは、ずばり「座り姿勢」です。例えばパソコンを覗きこみ前のめりになったり足を組んだりほおづえをついたり・・と、座れば誰しも悪い姿勢になりやすいもの。またこの状態が続くことで腰や太ももの後ろの筋肉が硬くなり、知らず知らずのうちに歩幅が狭くトボトボ歩きになってしまいがち。ふだんの座り姿勢を見つめ直せば、猫背が解消され、肩や首が軽くなり颯爽と歩けるなど思いのほか良い変化があります。
<座り姿勢がよくなると得られる変化>
・首や肩が楽に軽くなる
・呼吸がしやすくなる
・目が疲れにくい
・きちんとした印象になる
・大股で歩けるようになる、スピードがあがる
・歩いていても疲れにくくなる
・集中力が増す/やる気がでる/気持ちが前向きになる
このように身体・印象・心にうれしい変化を得ることができます。しかし良い座り姿勢は気合とやる気だけでは続きません。姿勢の作り方(方法)を知りイスや机などの環境を整えることが、美しい姿勢への第一歩です。
身体に負担をかけない座り姿勢と環境づくり
ではここで身体に負担をかけない座り姿勢をご紹介します。座り姿勢を見つめ直すことで立ち姿勢も自然に整っていきます。
<身体に負担をかけない座り姿勢>
- 自分なりに姿勢を良くしお腹に軽く力をいれて立つ。
- 腰がゆるやかに前側に反っていることを手のひらをあてて確認し、頭を少し後ろにひく。
- 座ったら、2)の腰の反り具合と頭の位置を再現する。
この座り姿勢を24時間365日キープする必要はありません。気がついた時にチャレンジし、少しづつ身に染み込ませていきましょう。20分キープできれば「良い座り姿勢を習得した」と言えます。
<環境チェック>
身体に負担をかけない座り姿勢で、イスと机をチェックします。
・足裏が地面についているか
・足首、ヒザが90度になるか
・机に手を置いた時にヒジが90度であるか
イスと机が100%身体にあっているという人は少ないもの。紙や段ボールなどを使って高さを調整するなど自分の身体に合わせると良いでしょう。
日本は世界一座り時間が長い国!?
とはいえ、座り時間は長いより短い方が良いもの。シドニー大学が行った「世界20カ国における平日の総座位時間」(2011)の調査では、日本人の座位時間はサウジアラビアと並んで420分と世界最長であり20カ国平均の300分よりも120分上回っています。
また座り時間が長いことで、健康リスクが高まるというのは様々な研究結果でも言われていること。中には11時間以上座る人の総死亡リスクは4時間未満の人と比べて40%ほど高くなるという調査結果もあるほどです。仕事のオンライン化が進む今、いかに座り時間を短くするかは、まさに命題といえるかもしれません。
姿勢よく歩いて心身をもっと健やかに
姿勢を見つめ直すことで、身体も心も軽くなり印象も良くなれば、入社式や入学式などのハレの日も自信をもって美しく立ち座り振る舞えるようになります。こうなれば自然と歩きも軽やかに笑顔で良いスタートをきれるでしょう。
また、在宅勤務やオンラインで座り時間が長くなり、通勤・通学という歩く時間が短くなっている今だからこそ、姿勢を整え積極的に歩く時間をつくることが心身の健やかさのためには欠かせなくなっています。
特に日常的にお散歩やウォーキングを取り入れることは、自律神経を整え心を落ち着かせたり前向きにさせてくれる妙薬です。
そうと分かったら、この春は姿勢よくウォーキングを楽しみませんか。きっともっと気分もはればれ、心も軽やかになりますよ!
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Text:
篠田洋江 歩き方コンサルタント/健康ウオーキング指導士
10,000人以上の姿勢・歩き方を指導。講座では日常の歩き方やメンタル効果を伝え、まち歩きやさんぽイベントでは歩く魅力と楽しみ方を発信している。また、音声メディアvoicyにて「毎日の歩きで進化するラジオ」を